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■蛇にピアス 金原ひとみ著

■蛇にピアス 金原ひとみ著_b0010882_07656.jpg「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した・・・・。

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すばる文学賞、芥川賞受賞作品
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2日間の半身浴中に読破しました。
こっちも、素っ裸で読んでいたわけで、舌ピ(舌にするピアス)の穴拡張シーンや、入れ墨シーン、ハードコアなHシーン には、こっちの身体もピリピリ痛い感覚を覚えました。

まずですね、個人的に、舌ピとか へそピ とかいわゆるボディーピアス全く理解できんのですよ。
ああ、書いていて痛い!
自分は耳ピを開けていますが、舌ピもそんな感覚かな?と思ってたらこの小説読む限りでは「痛い」 。ピアスの太さをだんだん太くして(最終的に直径1cmごえ)、最後に先端を糸で切って、スプリットタンの完成・・・だそうです(>_<)。
ああ、痛い。

思うに、 ↑ こう考える人が読むのを見越して作者は書いている気がします。
理解出来ないが故に、痛々しさが辛く、苦しく、やっぱ理解できん。・・・ 
それが、この少女の、青年の、 ”理解できなさ” へ通じているような。
私も ”若さ、青さ、ヒヨッコさ、でも、ちょっとは大人だよ” な、若い・青い時期があったのに、どんな感じだったか、正確には思い出せない。
まわりに理解されていたのか、無視されていたのか。

この小説のピリピリ感は、自分の通ってきた通過点を思い出させる感じがいたしやした。

カリスマピアッサーさんは捕まっちゃたけど。
>>若者の駆け込み寺「ピアス界のカリスマ」逮捕
by atsu_com | 2006-11-02 23:59 | 本・映画・TV・店 レビュー