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★ボロブドゥール遺跡にて 【インドネシア紀行3】

★ボロブドゥール遺跡にて 【インドネシア紀行3】_b0010882_20244995.jpg

ジョグジャカルタの事をあまり調べもせずに行った私は、あの、世界遺産ボロブドゥール遺跡がある街だということに到着してから気が付き、やや興奮気味。

今回の現地ツアーで我々を担当してくれた女性ガイドのサンティさんは、知識の無い私にいろいろと教えてくれた。教養のある雰囲気とどんな質問にも答えてくれるサンティさんに好感を持った。





★ボロブドゥール遺跡にて 【インドネシア紀行3】_b0010882_20444112.jpgボロブドゥール遺跡(寺院)は8世紀に立てられたという仏教の寺である。現在のインドネシアの宗教の8割強はイスラム教であるため、信仰の対象として大切にされているというよりは、遺跡として大切にされているとのことで、日本やタイの寺のようにお坊さんや信徒の姿は見あたらない。
ノースリーブやサンダル、といった格好で観光に来ても、現地の人の反感を買うことはない。


★ボロブドゥール遺跡にて 【インドネシア紀行3】_b0010882_20333598.jpgさて、寺院を昇っていくと壁には、ブッダ(釈尊)の生涯が絵がかれた壁画がずうーっと続く。それはまるで絵本を一枚一枚めくっていくかのようにストーリーが順序立てられている。
重要な絵では、サンティさんが解説をしてくれる。

「この物語には悪い人、善い人がいまして、その人々も絵がかれています。見分け方は・・・悪い人はブサイクで、善い人はカッコイイ顔をしています。」
うん、たしかに壁画にも人相が現れている!
善い人は品があって、素敵な出で立ちをしている!わかりやすい!

今の世間もそうですし・・・。ってことで、私は善人の部類だな。

こういった壁画がつづくのだか、私はブッダの生涯は大好きな手塚治虫氏の「ブッダ」で学んでおりましたので、非常に分かりやすかったのよね♪


こうして我々は、”学びの姿勢”でサンティさんの解説に聞き入っていたのだが・・・あ、暑い!
あまりの暑さに、50代メンバーがフラフラしはじめました。いえ、20代の私でさえ、汗だくでフラフラ。雨傘を日傘代わりにしてどうにかしのぐ。
今回の旅、午前中が最も暑く感じました・・。まあ、赤道直下ですから当然と言えば当然か。
昼からはスコールのおかげで涼しく(といっても暑いんだが)なるのです。

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観光駐車場に到着すると・・おみやげ物売り売り現地人がわんさわんさと寄ってきます。
「これ、せんえん(千円)、せんえん。やすいよ。」と、かーなーりーしつこい。
目を合わさず無視、が一番効果的なのですが、それでもずうっ~と着いてきます。
執念のひと言に尽きます。

「彼らのあのしつこい押し売りのエネルギーを、なにか他のことに活かせたら素晴らしいのに・・。誠に惜しい!我が社の社員もくれくらいの執念をもってやってくれたら・・」 と部長は言う。チラリと目があった気がした。え?私のこと?

私なんか仕事のキャンペーンで街でティッシュ配りしてて、通行人に無視されたら、凹んじゃうからなあー。「これ、タダなんだから、持っていってくれたっていーじゃん!!」って思う。

しかし、レベルが違う。
彼らは扇子3本を1000円で売ったら、1ヶ月の生活費の1/4~1/3稼いだことになるのだ。
ティッシュ配りもそのくらいのレベルなら、そりゃー必死になるだろう。

彼らを横目に見ながら、誰も買う人いないのに可哀想・・・とか思ったら大間違い。
買う人がいるから、1000円で吹っかけてくるのだ。
似たようなことは日本にもある。

「オレオレ詐欺になんて、私、絶対ひっかからないわ。振り込む人なんかいるのかしら?」
と思っている人が大半。
せやけど、確実にいるんです、100人に一人の確率で騙される人が。
その100人に一人(もしくは500人に一人かも)を得るために犯人達は、100~500件の電話を苦もなくかけているのだ。そりゃー必死になるだろう。
出会い系サイトやなりすましメール、ワン切り、なんかもこんな数式でしょうな。

そう思うとみやげ物売りの彼らは、良い奴らだ。目の前で勝負してくるからね。
それに、扇子が欲しいと思えば1000円で買う必要もなく、200円まで値切って買えばいい。
それだけでも彼らには十分な収入となるのだ。
適正な価格で賢く買い物をするとお互いが気持ちいいもんです。
by atsu_com | 2005-02-20 21:19 | 旅・バイク